- 「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない」
- 「良かれと思って言った言葉が逆効果だったみたい」
…そんな悩みはありませんか?
本書『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』は、日常の中で親がついつい発してしまう言葉が、子どもの自己肯定感にどのような影響を与えるのかを解説し、より良い声かけの方法を提案する一冊です。
今日からすぐに使える実践的なアドバイスが詰まった本書を通して、親子関係をもっと良いものにしてみませんか?
子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉の概要
タイトル | 子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉 |
著者 | 天野ひかり |
ページ数 | 288ページ |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
発売日 | 2023年3月25日 |
著者について
天野ひかりさんは、NHK「すくすく子育て」の元司会者で、累計56,000人以上の親子と関わってきた経験を持つ子育て専門家です。
その豊富な経験から生まれたメソッドは、親子双方の視点を重視しながら自己肯定感を育む実践的なアプローチが特徴です。
子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉の要約
子どもの視点に立ってみる言葉
本書の第1章では、親がよかれと思って使う言葉が、子どもの視点からはどのように受け取られているかを解説しています。
例えば、「どうしてやらないの!」という叱責は、子どもにとっては自己否定として受け取られることが多いのです。
これに対し、子どもの行動や気持ちをまず認める言葉かけが重要であると著者は述べています。
子どもが自分で考え始める言葉
第2章では、子どもが自ら考える力を育てる言葉かけについて詳しく説明しています。
特に「自分で考えなさい」という漠然とした指示は逆効果になりがちです。
子どもの力を認めて伸ばす言葉
第3章では、子どもの力を認めることの重要性について語られています。
認めることは「褒める」とは異なり、結果ではなくプロセスや努力に注目することを指します。
子育ての不安が消える言葉
第4章では、親が抱える子育ての不安やプレッシャーに対処する方法が紹介されています。
焦りやイライラから否定的な言葉を発してしまうと、親自身も自己嫌悪に陥りがちです。
本書では、親が自分自身を労り、気持ちを整えることの大切さを強調しています。
子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉の感想・書評
本書を読んで特に印象に残ったのは、「認めること」と「褒めること」の違いです。
私自身、子どもが良い成績を取ったときに「すごいね!」と結果を褒めることが多かったのですが、実はそれが「失敗を恐れる心理」を生む可能性があると知り、ハッとさせられました。
また、親として「何が正解なのかわからない」と迷う瞬間が多々ありますが、本書はその具体的な場面ごとの対応策を豊富に示してくれるので、非常に実践的です。
特に忙しい朝の「自分で着る!」と主張する子どもへの対応例は、すぐに実生活に活かせました。
さらに、イラストが豊富で内容が分かりやすく、文章量が多い本が苦手な方でも読みやすい工夫がされています。
子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉はこんな人におすすめ
- 子どもへの声かけに自信がない方
- 忙しい日常の中で、子どもとの関わりに悩む親御さん
- 子どもの自己肯定感を育みたいと考えている方
- 子どもの反抗や不安にどう対応してよいかわからない方
- 理論だけでなく実践的なアドバイスを求めている方
子どもを育てることに正解はありませんが、本書は親子のより良いコミュニケーションの第一歩を踏み出すためのヒントを与えてくれます。
ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか?