「自分を救うって、具体的にどうすればいいんだろう?」
そんな漠然とした不安や疑問に寄り添いながら、解決への道筋を示してくれるのが、『わたしが「わたし」を助けに行こう』です。
この本は、悩みの背後に隠された心理的な仕組みを明らかにし、「自分で自分を癒やす」方法を優しく教えてくれます。
例えば…
- 「どうしても部屋が片付けられない」
- 「忙しすぎて何も手につかない」
- 「頑張っているのに成果が出ない」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、それらはすべて「心の防衛機能」である“ナイトくん”の働きによるもの。
本書を読むことで、自分の心にいるナイトくんと向き合い、自分を救うための新しい視点を得られます。
「自分との関係を見つめ直し、もっと自由な人生を生きたい」という人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
『わたしが「わたし」を助けに行こう』の概要
タイトル | わたしが「わたし」を助けに行こう ― 自分を救う心理学 |
著者 | 橋本翔太 |
ページ数 | 224ページ |
出版社 | サンマーク出版 |
発売日 | 2024年4月5日 |
著者について
橋本翔太さんは、心理カウンセリングの専門家であり、多くの人々の悩みに寄り添ってきたセラピストです。
「心の防衛機能」という概念を提唱し、独自の視点から心と向き合う方法を提供しています。
本書を通じて、読者が「自分で自分を癒やす力」を育むサポートをしてくれる信頼できる著者です。
『わたしが「わたし」を助けに行こう』の要約
悩みの正体は「心の防衛機能」だった
本書の核心は、私たちの抱える悩みの多くが「心の防衛機能」、つまり“ナイトくん”の仕業であると指摘している点です。
このナイトくんは、あなたを守るために悩みを引き起こしているのです。
- 部屋が片付けられない理由
- 部屋がスッキリすると、抑え込んでいた不安や焦燥感が表面化してしまうのを防ぐため。
- 忙しくて時間がない理由
- 時間ができると、「結果を出さなければいけない」というプレッシャーを感じるから。
- お金が貯まらない理由
- 経済的な余裕ができると、「挑戦しない自分」が明らかになるのを避けるため。
これらの悩みを理解することで、自己否定せずに「なぜ、こうなっているのか?」を冷静に見つめ直すことができます。
問題を解決する鍵は「問題との共存」
本書が提案するのは、問題を完全に解決するのではなく、「問題と手をつなぐ」というアプローチです。
ナイトくんを否定したり戦ったりするのではなく、彼の役割を理解し、安心させることで、本当に必要な行動を取れるようになります。
このアプローチには以下のステップがあります。
- ナイトくんを見つける
- 自分の悩みを引き起こしている無意識の心理的メカニズムを認識します。
- ナイトくんを安心させる
- 「自分は安全である」と示すことで、防衛行動を和らげます。
- 問題と協力する
- 悩みを否定するのではなく、「なぜその問題が必要だったのか」を理解して、共存する方法を探ります。
『わたしが「わたし」を助けに行こう』の感想・書評
本書を読んだ感想として強く感じたのは、「自分を否定しなくてもいいんだ」という解放感です。
私たちは、問題や悩みを抱えている自分を「ダメな自分」と感じがちですが、それらも自分を守るために働いていると知ると、不思議と気持ちが軽くなります。
特に印象に残ったのは、悩みの原因を突き止めることよりも、「悩みとどう付き合うか」に焦点を当てるという視点です。
これは従来の「問題解決型」の心理学書とは一線を画すアプローチであり、非常に実践的です。
また、ナイトくんを擬人化して解説している点がユニークで、難しい内容もスッと頭に入ってきます。
ショートストーリー形式で展開されるので、まるで物語を読んでいるような感覚で楽しめました。
『わたしが「わたし」を助けに行こう』はこんな人におすすめ
- 悩みや問題を抱えているけれど、どう解決していいかわからない人
- 自分をもっと好きになりたいと感じている人
- 心理学に興味があるが、難しい専門書は苦手な人
- 自己啓発本を読んでもイマイチ変われなかった人
- 他人に頼らず、自分で自分を癒やしたい人
本書は、自分の心の仕組みを理解し、これからの人生をもっと軽やかに生きるための手助けをしてくれる一冊です。
問題を解決するのではなく、問題と共存する道を教えてくれるこのアプローチは、これまでにない新しい視点を提供してくれます。
ぜひ一度手に取って、自分を助ける方法を見つけてみてください。