ジャンプ+でちょっと興味をそそられる漫画がありました。
タイトルは「ハイパーインフレーション」。
漫画を読んだ感想を作中登場する経済を絡めて述べていきます。
※若干ネタバレ含みます。
漫画「ハイパーインフレーション」のあらすじ
奴隷制度がまだあった時代を舞台としてます。奴隷狩りにあい両親を失ってしまったガブール人のルークとハル姉。
このルークが幼いながらも商売が抜群に上手くて賢い。そんなルークがとある野望と能力を秘め、頭とお金を駆使して生きていく物語です。
漫画「ハイパーインフレーション」で登場する金本位制とは
7年後の舞台は奴隷貿易が禁止されたあたりですかね。ガブール人というのが登場するんですが、おそらく作中ではこのガブール人というのは身分がかなり低いと思われます。
第一話でガブール人のルーク(主人公)という少年が、薬を売ってもらうためにとある男性と金貨と紙幣を両替するシーンがあります。
「金相場の半値で買い取ってやったよ!!」と大喜びしていたこの男性。
「両替」するだけで大儲けだとぬか喜び、そこに大奴隷商人グレシャムさんが登場し試金石を用いて「贋金だああああッ!!」と暴きます。
しかも「はわわ・・・」まで言う始末。
それを見ていた周りの人たちも自分の金貨が偽物かどうかを調べてもらいます。そこでさりげなく鑑定料を貰うグレシャムさん。
一瞬の隙も逃さず小銭を稼ぎだすグレシャムさん、さすがです。
金本位制を今まで文字だけで読むと分かりにくかったんですが、漫画で読むとなんとなく理解できました。
参考記事:金本位制度とは?
突如主人公に宿る通貨発行権
奴隷貿易は禁止されたはずなのに突如奴隷狩りにあってしまいます。
ハル姉と自身の絶体絶命のピンチに登場しました、ガブール神。そして主人公ルークは突如現れた神様にこうお願いします。
「カネが欲しいッ!!世界を買えるカネを寄こせッ!!」
すると神様はルークに特別な力を与えました。体が熱くなり思考が閉じていくルーク。
あっくッ
あああああ
雄叫びと共にルークの体から大量の紙幣が飛び出します。
いや飛び出し方のクセッ!(読んでみてのお楽しみ)
自身に通貨発行権という最強の能力が宿った途端ルークの脳内に溢れ出る欲望。
しかしふと我に帰り紙幣を確認・・・偽札でした・・・さあさあどうなるかお楽しみ。
そもそもハイパーインフレとは?
まず、インフレとデフレってなんでしょうね。
インフレとはカンタンにいうと、「物の価値が上がりお金の価値が下がる」ことです。
対してデフレとは、「物の価値が下がりお金の価値が上がる」ことです。
デフレは悪いって聞くけど、物価が下がるならいいことなんじゃないのかな?
そんな気がしますが、物の価値が下がるということは、それに伴い生産者の収入が減ります。
生産者の収入が減るということは、さらに物が売れなくなります。
みんなが買い物をしなくなるので生産者は買ってもらうために物を安くします。
安くするにはどうするかというと、人件費削減・労働者の収入カットですね。
その悪循環が続くことを「デフレスパイラル」と言います。
このあたりは下記の記事が画像付きで分かりやすいです。
参考記事:man@bow インフレってどんな現象?
参考記事:man@bow デフレってどんな現象?
現在の日本はインフレ・デフレどっちでしょう
現在の日本はインフレ・デフレどちらなんでしょうね。自身の現状、日本の世の中を見渡せば頭の悪い僕でもすぐに分かります。
デフレですね。しかも超デフレ国。一応日本政府の目標はインフレ率2%だそうです。
話をハイパーインフレに戻します。
ハイパーインフレとは、つまるところとてつもなく物の価値が上がってしまいお金が紙屑同然になってしまう現象です。
お金を刷ることでハイパーインフレになるらしい
頭の良い方々はこう言うそうですが、10代を勉強に費やしてこなかった頭の悪い僕にはさっぱり理解できません。
どうやら、「お金を刷って市場にお金が増えすぎると」お金の価値が暴落してハイパーインフレ、つまり財政破綻するらしいです。
とするとだ、作中ではまだ描かれてないがこの漫画「ハイパーインフレーション」もルークに宿った通貨発行権(偽札だけど)で大量に紙幣を刷って今後ハイパーインフレが起きるのでしょうか。
しかし三橋貴明先生のブログではこんなことが書かれてます。
参考記事:低レベルな「ハイパーインフレ論」に騙されない
この記事では日本の過去のデータを元に、「貨幣発行しまくったけどハイパーインフレなってないよね?」っていうことを述べています。
さらに三橋先生のコチラの記事、MMTハイパーインフレ論者への反論
この記事でも、”日本”はハイパーインフレにならないと述べています。
その前に、この「MMT」ってなんでしょう?
MMT(現代貨幣理論)ってなんだ?
どうやら、”日本”がハイパーインフレにならないという根拠はこの「MMT」にあるようです。
MMTについては、中野剛志さんに「MMTっておかしくないですか?」と聞いてみたの記事がめちゃくちゃ参考になります。
底辺を生き抜いた僕でもなんとなく理解できました。
なんとなくかいッ!
実際は非常にシンプルなんですが、勉強すればするほど面白いです。
下記の書籍なんかが勉強になりますので、MMTに興味がある方はぜひ一読を。僕も三橋先生のブログや下記の書籍で絶賛勉強中です。
漫画「ハイパーインフレーション」の人気がハイパーインフレーションすることに期待
変わった作風で読み応えがあって良作だなーと思うので、ぜひこのまま突っ走っていって人気がハイパーインフレしてほしいですね。
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