続編の:reのめちゃくちゃっぷりを抜きにすると、ダークファンタジー系では1番の名作ではないかと僕が思っている漫画、「東京喰種 トーキョーグール」。
「石田スイ」という作者のデビュー作で、ヤングジャンプで2011~2014年まで第一部を連載、その後続編の東京喰種:reを2018年まで連載しました。
第一話でカネキ君自身が、「もし仮に僕を主役にひとつ作品を書くとすれば・・・それはきっと・・・”悲劇”だ」と言っていたように、カネキ君はまさに悲劇の主人公と言えるでしょう。
まあこの漫画、カネキ君以外の方たちも悲劇だらけなのですが・・・
そんな”悲劇の主人公”が大好きな人におすすめなのが東京喰種です。
※若干ネタバレ含みます。
人とグールの間で苦悩し悶え狂うカネキ君
元は普通の人間だったカネキ君でしたが、とある事からグールの臓器を移植したことでグールへと変貌を遂げてしまいます。
このグールですが、人間とは味覚が違い人間の食べ物は不味すぎてまともに食べれません。
そんなグールが食べることができるのが「人間」。
カネキ君の悲劇が幕を開けました。
今まで普通に食べていた食べ物がなぜか不味い、とても食べれたもんじゃない。いろんなものを試してコーヒーだけはまともに口にできることに気づき、コーヒーだけの生活をすることに。
でもコーヒーだけじゃ腹が満たされるわけがない。
そしてカネキ君は気づきます、この飢えを満たす方法は”アレ”しかないことに。
カネキ君の苦悩と葛藤が始まります。
喰わないと飢えは満たされない、だけど喰えるわけがない。
「僕はお前らと違う」
人間とグールの狭間で揺れるカネキ君。この頃のカネキ君はグールと共にしながらもまだ思考は人間よりです。
人間を喰べるグールが悪い、悪だという思考が強いです。
しかし、その後グールと共に生きる内に徐々に考えが揺らいでいきます。
果たしてグールは悪者なのか?
この頃のカネキ君は黒髪で平凡で大人しい読書好きの青年でした・・・美食家気取りの変態ナルシストにいとも簡単に騙されるほどの純粋無垢で真面目な好青年。
ああまさか、彼がこの後あんなに変貌してしまうなんて・・・
ヤモリのせいで全てが狂ったカネキくん
ある日、「アオギリの樹」という謎のグールの集団に突然連れ去られたカネキ君。
そこで万丈という見た目とは裏腹に心優しい男と共に脱走を計画します。
うまく行くかと思いきや、そうは問屋が卸さないのが物語のお決まりの流れ。
お出掛けしてたはずのアオギリの樹の幹部ヤモリが現れます。
カネキくんが僕の部下になってくれるなら、残りのみんなは見逃してあげる(生きてる奴は)
ヤモリが問います。
カネキッ駄目だ!
万丈が制します。
そうだ!カネキくん!君はヤモリがどんな男か知らないんだ!絶対についてっちゃ駄目だよ!駄目なんだよゥッ!
僕が制します。
僕はもう2度とあんなカネキくんの姿を見たくなかったのですが、カネキ君は言いました。
「行きます」キリッ
カネキ君が破滅への道を歩み始めました。
カネキくん、狂い果てる
傷つけるより傷つけられる人になって
記憶の中で母親らしき人が言います。果たしてそれは正しかったのか。
この後のカネキ君を見るとそう思わざるをえません。
ヤモリの度重なる拷問に狂い果てたカネキくん、拷問による極度のストレスからか白髪になってしまいます。
これが俗に言う「白カネキ」。
終わらない苦痛と苦悩
白カネキになってもヤモリのイジワルは止まりません。
満身創痍の白カネキくんに同じく捕まっていたグールの親子を連れてきてまさかの「どっちを生かすか選べ」と反吐が出る二択。
こんなの心優しいカネキくんが選べるわけがありません。
しかもこの親子、カネキくんが大人しく捕まれば逃すと約束されていた親子だったのです。
”あんたは今、再びッ!オレの心を『裏切った』ッ!”
僕の心の声が思わず漏れました。
そしてこれにはヤモリと一緒にいたオネエ系グールもさすがにドン引きします。
最終的にヤモリは親子共々手にかける鬼畜っぷりを発揮します。
その後も葛藤を続けるカネキくんでしたが、とうとう吹っ切れました。
クリリンのことかーと言わんばかりの勢いで、自分がグールであることを自覚します。
もはやここからのカネキくんはみんなの知るカネキくんではない、全くの別人です。
正義超人だったのに、まさかの悪魔超人へと変貌を遂げました。
あんな残虐ファイトするような子じゃなかったのに・・・
そしてこの辺りから画が凄いクールで魅力的になっていきます。超カッケー。
でも中身はやっぱり優しいカネキくんのまま
あんな残虐ファイトをいかんなく発揮したけれど、仲間の前ではやっぱり優しいカネキくん。
でもどこか寂しげで・・・切なくて・・・カネキくん、君は一体これからどこへ向かうつもりなんだい・・・?
・・・
もうだめだあああああああ切なすぎる・・・!!!
続きは自分の目で確かめてください
東京喰種、めちゃめちゃ面白いです。続編の:reはラストにいくにつれてグダグダになっていきますが、第一部はマジで本当に最高に切なくて感動してドキドキしてワクワクします。
むしろ第一部が終わり方含めて完璧すぎたんで期待値マックスを大幅に超えており、そのせいで:reが微妙に思えてならなかったのかもしれません。
一度は読んで欲しい超名作です。
僕はマンガBANG!で全話無料であらためて読み返しました!
※時期によって配信していない場合があります。
>>>【違法?合法?】マンガBANG!最強の使い方と無料で読む方法を徹底解説!
『闇堕ち漫画』は他にもたくさんあるので、闇堕ち好きは要チェックです。
んでまず!
追記:週間で読んだからつまらなく感じたのかな?「:re」何回も読み返せば面白くなるかなーと思い5回くらい読み返しましたが、やはり個人的にあの「複雑すぎる描写」と「全てを台無しにする感じ」があまり好きじゃないみたいです。
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